伝説の風俗アナリスト・北大路浦介が歌舞伎町を斬る!

北大路浦介

【きたおうじ・うらすけ/プロフィール】

 2000年代一世を風靡した業界最大手の風俗誌「Nマガジン」の元編集長。現在は多くのコネクションを生かして風俗アナリストとして活躍し、各メディアで引っ張りダコ。趣味の風俗遊び、キャバクラ遊びに金をつぎ込んだ額は30年でなんと1億円以上。豪快な遊びっぷりは、全国のネオン街に知れ渡り、いまや伝説化している。業界のご意見番として知られ、各店のオーナーや店長からの信望も厚い。また、ラーメンフリークでも知られ、年間500食以上のラーメンを食べ倒す過激な爆麺男。

北大路浦介監修

★★★お水の語集★★★

★キャバクラ

★ホストクラブ

★ガールズバー

★コンカフェ

★メイドカフェ

★ゲイバー

★レズビアンバー

★スナック

★居酒屋

★寿司屋

★花柳界


 

安全に遊ぶ!

アジア最大の歓楽街

歌舞伎町の歩き方


 
日本最大、いや、アジアでも最大の歓楽街と言われる新宿歌舞伎町。ありとあらゆる欲望を満たしてくれる街だが、そこには罠を張って待ち構えている悪漢も存在するのだ!

 

★新名所も生まれている歌舞伎町

 来年いよいよ東京五輪が開催される。歓楽街として世界的にも有名な歌舞伎町には、世界中から、そして国内でも津々浦々から、たくさんの人々が集まって来る。

 かつては新宿コマ劇場があった場所に建つ新宿東宝ビルはゴジラのモニュメントが目を引き、そこに向かうゴジラロードは観光客の撮影スポットになっている。また噴水広場周辺も整理され、新たなホテルやVRエンターテイメント施設がオープンするなど、歌舞伎町の楽しみ方も次第に変貌を遂げてきた。

 だが、歌舞伎町の中心となるのは、やはり歓楽街に顔。観光客が増えるのを、多くのキャッチ(客引き)が、稼ぎ時ばかりに手ぐすね引いて待ち構えている。

 歌舞伎町に遊びに来た人たちに向けて、地元の商店街振興会からキャッチに注意するよう警戒のアナウンスが連日流布されているが、それでもぼったくり事件は跡を絶たず、ハイジア前の交番には訴えが相次いでいる。歌舞伎町の実情を知らずにぼったくりを受けた被害者が今夜も押し寄せているのだ。

 特に週末ともなると、引きも切らないほどの苦情客が殺到している。まあ訴えたところで民事不介入だから。交番でも対応に苦慮するだけだろうが…。

 ハッキリ断言しておくが、歌舞伎町で男性に声をかけるキャッチは百パーセントぼったくり店の手先である。どれだけ言葉巧みに誘ってきたとしても、すべからく完全に無視すべきだ。キャッチがマトモな人間だと思わない方がいい。彼等は「ぼる」ために雇われているのだから、どんなに愛想よく声をかけてきたとしても、相手にすること自体間違っているのだ。

★キャッチは全員ぼったくり!?

  歌舞伎町で客を引いているキャッチたち。あまり知られていないことだが、彼らは立っている通りごとに所属がことなり、それぞれ雇用者も違う。暴力団が雇っている場合もあれば、ぼったくり店のオーナーが直接雇っている場合もあるという。求人誌でキャッチ要因を常時募集し、一人につき月額三万円で雇ったりしているところもある。

 ちなみにそれらのキャッチはショバ代を雇用者に払いさえすれば、あとは各個人が稼ぎ放題なのである。どんなに嫌悪されてもキャッチも生活がかかっているから必死だ。キャッチの人員は常に補充されているから、警察がキャンペーンで動いていて一時的に減ったとしても、絶滅することはありえない。

 キャッチは各自、「お前の担当はここからあそこまで」などと十メートルほどの担当エリアを指示されていて、それ以上は深追いしないように言われている。したがって一定以上の距離は付いて来ない。キャッチがしつこくまとわり続けることは条例で禁止されているからだ。

 かつては歌舞伎町の飲食街や風俗店の八割をぼったくり店が占めていた時期もあった。だが暴対法が施行されてからは警察の取締まりによって暴力団は姿を消し、ぼったくり店は減少した。有名な大手ぼったくりグループも郊外へと移転した。しかし暴力団に代わって元ヤクザや素人のキャッチなどが雇われて動き回るようになった。歌舞伎町のぼったり店とキャッチはいつまで立っても完全にはいなくならない。それが歌舞伎町の風土と言う他ない。なお歌舞伎町で女性に声をかけてくるのはほとんどがホストで、それ以外は大久保公園周辺の買春目的のナンパ(買春されるのを期待して故意にうろついている女性もいるが)。一部にぼったくり目的の居酒屋やカラオケボックスのキャッチもいるが、ごく少数である。

★歌舞伎町をエリア別に攻略

 2004年に始まった歌舞伎町浄化作戦と言われる風俗店摘発劇。それ以降の歌舞伎町は試練の連続だったが、風俗店はホテル型営業に形態を完全移行。街は元の賑わいを取り戻した。

 歌舞伎町は新宿東宝ビルを中心に、4ブロックに分かれている。《ブロック1》西武新宿駅前周辺。飲み屋カラオケ店等がある一般繁華街で、あまり風俗臭はしないエリア。《ブロック2》大久保公園周辺からコリアン街・新大久保に続くエリア。人通りの少ない裏道に外国人の立ちんぼをちらほら見かける。《ブロック3》区役所通りと明治通りに囲まれた位置にあるホテル街。派遣型風俗のほとんどはここでのプレイになる。《ブロック4》セントラルロードと東通りに挟まれた歌舞伎町きっての風俗地帯。案内所、ホテル型ヘルスの受付、ソープ、キャバクラ等がひしめき、足を踏み入れた瞬間にキャッチ攻勢の嵐に巻き込まれる。

★歌舞伎町でうまく遊ぶには?

 歌舞伎町へ行く際、誰しも「少しでも安く遊びたい」と思うのは至極当然である。では合法的に通常料金よりも安く遊ぶ上手い方法は何かないだろうか。

 ズバリ言ってしまえば、方法はある。

 最も安全で得策なのは、事前にスマホやパソコンでサイトをチェックした上で利用することである。さらにその上を行くのは常連客(会員)へメールを敵宣届くお得なクーポン割引を利用することなのだが、そのためには当然のことながら、まず実際遊びに行かなければならない。

 風俗店でもセクキャバでもキャバクラでもガールズバーでも、それぞれのジャンルごとに専用のサイトがあるし、具体的にどれだけ安くなるか、金額も明示されている。そして実際に利用する際、店頭でスマホのページを提示すれば、その分が割引される。

 それが難しい向きは、歌舞伎町の無料案内所に行って利用することだ。無料案内所自体は利用無料で、キャッチと違って信用できるし、風俗の料金的にも利用した方が得である。

 ただ、どうしても無料案内所の仲介手数料が乗っているから、店にかかる金額では風俗紹介サイトほど安くならない。それに無料案内所もたくさんある中で3店舗ほどぼったくり店直営の無料案内所があるから、引っかからないように気を付けよう。良心的な無料案内所で尋ねれば、詳しく教えてくれる。

 最悪なのは、何度も力説するようだが、キャッチの誘いに乗って付いて行くこと。話が上手いだけで、ぼったくり店に連れて行かれて損するだけだから、絶対相手にしないことだ。キャッチを相手にするくらいなら、正規の料金で普通に遊んだ方がまだよっぽどマシなくらいである。

 さて、それではどこで遊ぶべきか。今から15年ほど前に起こった規制後も、確実に挿入系が存在する歌舞伎町。鉄板は誰でも安心もソープで、コアな時間帯なら総額3万円前後で、早朝なら2万以下で挿れることができる。

 ホンヘルは、ぼったくりキャッチを通すしかないが、同じく3万円前後で遊べる。だが、声をかけてきた案内役、通されたプレイルーム、お相手の嬢など何度でも支払いを要求してくるため、必ずしも3万円で済むとも限らない。極力キャッチは避けるのが得策だろう。

 やはり王道はデリヘル。案内所で店舗と嬢を決め、ホテルもしくはレンタルルームに移動してプレイという流れになっている。お遊びの値段は60分1万5000円が平均。時間や女性のレベルを妥協すれば、交渉次第でホテル込み1万8000円まで下げてくる案内所もある。ここで個人交渉から挿入というのが正攻法だが、本番の相談はあくまで自己責任で!

 ※「ズバ王」2019年4月号に掲載